あなたの自転車を守るために!保管方法と用途別ベストバイ!
100% 安全なカギは無い!
乗らないときは室内保管が鉄則!
あなたの大事な自転車は、今どこに保管していますか?
それがもし、外であるならば、今すぐに家の中で保管した方が賢明です。
近年の自転車ブームも後押しし、自転車の盗難は年々増加しています。
スポーツバイクは自動車等と違って持ち運びが容易で、しかも盗んだ後も足が付きにくい。
そして、やっかいなことに、リスクに対してスポーツバイクは高価であり、窃盗団にとっては理想的な商材です。
そんな不届きものに対抗する手段として、当然あなたも愛車に鍵をかけていることでしょう。
しかし、残念ながら、どんなに頑丈なカギであってもそれを上回る破壊手段は存在します。絶対に壊すことのできないカギは無いのです。
どんなカギでも盗みのプロの使う電動工具・油圧工具を使えば 3 分以内には破壊可能です。
施錠だけでは窃盗団には勝ち目は無いので、確実に愛車を守るには室内で保管以外の方法は無いと考えてください。
(さすがに家の中まで盗みに入るリスクを犯すレベルの強盗には太刀打ちできませんが。)
どんな鍵がベストか?
さて、次の問題はライド中に自転車から離れる場合です。
サイクリングでは当然色々なところに立ち寄るでしょうし、休憩中はあなたの愛車から離れることも当然あるでしょう。
自転車から離れる予定の無い日常の比較的短距離のライドでも、急な腹痛やドリンクの補充など、不測の事態は絶対に起こります。
そんな時に、可能な限り愛車を守ってくれるカギを手に入れましょう。
どんな鍵があるのか?
U字ロック
“U型” と “ー型” の2つの金属パーツで構成されるため、この形のカギはU字ロックと呼ばれます。
破壊するにはU型部分を切断するか、または、ロック部分を破壊する方法があります。
きちんとしたものであれば、ロック部分を破壊されることは少なく、当然ながらU型部分が太くなるほど堅牢です。
ブレードロック
ブレードロックは金属のブレードを複数つなぐ形のロックです。
破壊するにはプレート部分を切断するか、リンク部分を破壊する方法があります。
高級なカギほどリンク部分の作りが丁寧で耐久性がありますが、安いものは当然それなりです。
収納時にジャラつかず、リンク部分を狙われなければ、比較的堅牢です。
使用時には、このように広がります。
チェーンロック
名前の通りに頑丈なチェーンで作られたカギです。
見た目は頑丈そうに見えますが、チェーンの太さ自体が堅牢性に直結しますので、U字ロックに比べると破壊は簡単です。
破壊するにはチェーンを切断します。安いものであれば、ホームセンターに売っているボルトカッターを使用して、ものの数秒で破壊されます。
一般的なチェーンロックはチェーンが剥き出しではなく、カバーで覆われています。
高級なものでは刃物に耐性のある特殊繊維、安いものではビニール製のカバーを使用しているものもあります。
ワイヤーロック
ワイヤーロックは鋼線をより合わせたワイヤーで作られています。
破壊方法は当然ワイヤーの切断ですが、その性質上、時間をかければどのような太さでも少しずつ切断できます。
素人でも時間をかければ破壊できますので、安全性は一番低いでしょう。
物によっては 100 均のニッパーでも一瞬で破壊できます。
しかし、そんなワイヤーロックは比較的軽量で、長さもある程度のものがあるので、前後輪とフレームを同時にロックできるという利点があります。
カギの効果を発揮するベストな方法は?
カギのベストな使用方法?何を言ってるの?
と、思ったあなたにこそ、ぜひ聞いていただきたい。
カギを掛ける場所や方法で、盗難を防ぐ効果がグッとあがります。
地球ロックで複数個所に施錠する!
地球ロックというのは標識やガードレールなどの簡単に動かすことのできないもの、「地中に固定されたもの」にロックすることです。
破壊できない鍵は世の中に無いということは、冒頭にご案内しましたよね?
つまり、何が言いたいかというと、フレームとタイヤにどれだけ丈夫な鍵をかけても、それが他の何かに固定されていなければ、自転車ごと持っていかれちゃうよ?ってことです。
地球ロックしていなければ、やつらは黒いバンに積み込むだけで窃盗完了。
後でゆっくりカギを壊して、ごちそうさま、です。
最低限フレームを地球ロックすること。さらに、高級なホイールを履いているなら、ホイールも地球ロックすることで危険度は下がります。
地面からなるべく離して施錠する!
地球ロックやればよいというものではありません。
地球ロックの位置が低い場合、窃盗団は工具を地面に当てて体重をかけ、”てこ”の原理を用いて最大効率であなたの愛車を盗みにかかります。
ロックの位置が高い場合は腕の力だけでカギを破壊することになりますので、どちらが時間がかかるかは明白ですよね?
どのタイプが信頼できるのか?
同程度の価格帯の場合は破壊に対する耐性は下のとおりです。
U字ロック>ブレードロック>チェーンロック>ワイヤーロック
しかし、携帯することを考えると、利便性は全く逆になります。
ワイヤーロック>ブレードロック>チェーンロック>U字ロック
では、どのように選べば良いのでしょうか?
最も良い方法は、ライドの目的に合わせて複数のカギを準備することです。
ロングライドの場合
何時間も走るロングライドでは当然食事を取るような長い休憩もあるでしょう。
そのような長い時間を走るときには当然リュックやサドルバッグなどを用意しているでしょうから、U字ロックをメインに使用しましょう。
ホイールの保護にワイヤー錠をもう一つ用意すれば、さらに安心ですね。
そんなロングライドにおすすめのベストバイはこちら。
Kryptonite EVOLUTION MINI-7 (実売 約 \6,000)
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ボルトカッターでも破壊の難しい 13mm シャックルに、ホイールも同時に保護できるワイヤーが付いて、驚きの低価格。このクラスの強度であれば、普通は \10,000 は下らないところです。
動画では大きなボルトカッターを使っても破壊できていません。
バッグを持ちたくない・または、重いものを入れたくないというあなたはこちら。
ABUS Bordo Granit X-Plus 6500(実売 約 \14,000)
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収納がコンパクトで、付属の収納ケースをフレームに取り付ければバッグに入れることなく持ち運びができます。
お値段は高めですが ABUS の性能ランクでは最強の LV15 ですので、信頼性も抜群です。
ショートライドの場合
比較的短時間のライドであれば、ブレードロックをおすすめします。
ブレードロックは収納がコンパクト・ジャラつかないので荷物をなるべく減らしたいショートライドに最適です。
そんな、ショートライドのベストバイはこちら。
ABUS BORDO LITE 6050(実売 約 \8,000)
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付属の取り付け金具でフレームに取り付ければ持ち運びにも困りません。
さらに、重量が 650g と軽量なのも、おすすめできるポイントです。
最後に
今回はあなたの大事な愛車を守るカギについてご案内してまいりました。
人のものを盗むような程度の低いやつらは世の中から消えてしまうのが一番なのですが、そうもいかないこの世の中。
自分の大事なバイクを守るためにきちんとしたカギを用意しましょう。
あなたにそんな災難が降りかからないように祈りながら記事を終わりたいと思います。