[初心者必見]初めての自転車用ヘッドライトを選ぶ前に知っておきたいこと

初めての自転車用ヘッドライトを選ぶ前に知っておくべきこと

はじめに

ヘッドライト、それは安全な夜間のライドには欠かせないものです。
道路交通法にも夜間の点灯義務がありますが、法律どうこうは関係なく、あなたの安全を確保しましょう。

まず、適切な明るさで視界を確保できなければ、前の道がどちらに曲がっているのかも、路面の状態もわかりません。
前の見えない状態で高速で走行するなんてことは自殺行為以外の何者でもありませんね。

まして、自分が転んで怪我をするならともかく、歩いている人をはねてケガをさせてしまった!なんてことになれば、あなたも相手も人生が大変なことになります。
(裁判で 1 億円近い賠償命令が出た判例もあります。私には到底払えません。)

また、ヘッドライトは前を照らすだけではなく、前にいる誰かにあなたの存在を認識させる役割もあります。

例えば、ライトを付けていない自動車が路地から突然出てきたら、避けようがありませんよね。確実にあなたも私もひかれます。
自転車だって同じです。相手に気づかれないということは、相手が回避してくれる可能性をなくし、確実にあなたを死に近づけます。

ダメ!絶対!無灯火!ですよ!

ライトを選ぶ前に

では、あなたの安全を守り、快適なライドを約束してくれるパートナーを選んでいきましょう。

バッテリの種類

多くのヘッドライトは、以下の 2 種類のバッテリで作動します。

USB充電式

USB充電式は携帯電話と同じようにUSBケーブルをつないで充電する方法です。

電池を交換することなく繰り返し充電して使用できますが、バッテリの寿命を迎えた場合には商品自体の交換が必要になります。
しかし、寿命については、そこまで心配する必要はありません。
一般的には数百回の充放電が可能なので、一度買えば数年は使用できます。

バッテリが切れた場合にはバッテリ自体を交換することはできませんので、一昔前まではロングツーリングには不安だという声もありましたが、最近は一般的になった携帯電話用のモバイルバッテリから充電することでロングツーリングでも問題なく使えるようになりました。

初めてのライトであれば、間違いなく、このUSB充電式がおすすめです。

乾電池式

乾電池式は市販の乾電池を使用します。

電池が切れた場合はコンビニなどで手軽に補給することができて安心ですが、USB充電式に比べて重量は重くなります。しかし、電池を買うランニングコストは当然かかります。

乾電池式のライトは値段が比較的安価ですが、明るさもUSB充電式に比べると暗いものが多いので、ロングツーリングでの万が一のサブライトとしての使用がおすすめです。

明るさ

明るさには色々な単位がありますが、できるだけわかりやすく簡潔に説明していきます。

ルーメンとカンデラ

ルーメン、カンデラ、共に明るさの単位です。

ルーメンはそのライトから発せられる光の量の単位。
カンデラは特定の方向に対する明るさの単位。

わかりやすく、実際のヘッドライトの性能に当てはめてみます。
ルーメンは、そのライトがどれだけ明るい光を出すことができるか。
カンデラは、そのライトが照らしたい部分をどれだけ明るくできるか。

鋭い方はもうお気付きかもしれませんが、ルーメンの数値が同じでも照らすことのできる角度(照射角といいます)が広がれば、発生した光は広がるのでカンデラは下がります。

ライトの製品ページは大体がルーメン表記で記載されていますので、カタログに記載の無い照射角をきちんと調べなければ比較できません。
メーカーのカタログ値は、あくまで目安として考えてください。

ヘッドライトを選ぶときは、ルーメンと照射角から選ぶことで失敗することがなくなります。

どの位の明るさが必要?

では次は、夜間のライドでは、どの位の明るさが必要なのか?です。

これは走る道・運転される方の視力等でも変わってきますので、視力1.0の私の体感で紹介します。

街灯がきちんと整備された道路:200 ルーメン
街灯がまばらにある道路:400 ルーメン
街灯のない全く無い道路:800 ルーメン

私の今いる場所は、県庁所在地にも関わらず街灯の無い道がほとんどです。
使用していたライトは 150 ルーメン程度のものですので(古いものなのでカンデラをルーメンに換算しています。)、夜間は走行ペースをかなり落として走っていました。これを 800 ルーメンに変更したところ、普通に走っても安心できるくらいの明るさが確保できています。

また、明るいライトは必要に応じて明るさを切り替えできますので、そこまでの明るさが必要の無い道では 400 ルーメンで走ったり、夕暮れ時やデイライトとして 200 ルーメンで点灯させることもできます。
車や人通りの多い道では、明るすぎるライトは相手の視界を奪うことになりますので、シーンに合わせて適切に切り替えできるライトは非常に便利です。

今、あなたの走っている道が明るくても、これから先、ツーリングで夜の山道を走ることになったりすることもあるかもしれません。
初めてのライトには様々な環境で適応できる 800 ルーメンクラスのライトがおすすめです。

おすすめライト

今回は初めて買っても失敗しないヘッドライトを 3 つ紹介させていただきます。

照射角についてはメーカーサイトに公表されていませんので、先人の皆様のレビュー動画を貼り付けてあります。

ライトが照らしている部分を動画で確認して、イメージをつかんでみてくださね。

LEZYNE

アメリカの自転車用品メーカー LEZYNE からは防水性能や見た目に優れたデザインのヘッドライトをご紹介します。

MACRO DRIVE 1100XL

万能タイプ(ツーリングから街乗りまで)

まずは、お値段そのままで 300 ルーメン明るくなった LEZYNE MACRO DRIVE 1100XL をご紹介します。

(c) DIATEC LTD.

点灯モードは 1100 ルーメンの他に 650、450、150 ルーメンの 4 つ、そして、デイライトとして使用可能な 15 ルーメンの点灯、 150 ルーメンの 2 種類の点滅パターンも使用可能。

2LED タイプで照射角も広く価格もお手ごろで、私のおすすめです。
街灯のない道路でも広い範囲を照らしてくれますので 650 ルーメンで十分使用可能です。

使用可能時間目安(メーカ公表値)
1100 ルーメン( 1 h 20 min)
650 ルーメン(2 h 30 min)
450 ルーメン(4 h 30 min)
150 ルーメン(10 h 00 min)

メーカー公式サイト CHECK

下の参考動画は兄弟モデルですが、明るさは同じですので参考にしてください。


CAT EYE

安心の日本メーカー CATEYE は多くのモデルで専用の追加用バッテリを販売していますので、旅先で電池が切れたときでも、すぐに交換できて安心です。

公式ページでは、写真で見やすい明るさ見本(BeamChart)が確認できます。

VOLT 800

万能タイプ(ツーリングから街乗りまで)

まずは 1LED タイプの VOLT 800 をご紹介します。

(c)CATEYE Co. Ltd.

点灯モードは 800 ルーメンの他に 400、200 ルーメンの 3 つ、そして、800 ルーメンの点滅(ハイパーコンスタントモード)も使用可能。
交換用バッテリーは実売 \3,500 程度です。

1LED タイプの割には照射角もそこそこあります。
普段使いには、この位で十分ですね。

使用可能時間目安(メーカ公表値)
800 ルーメン( 2 h 00 min)
400 ルーメン( 3 h 30 min)
200 ルーメン( 8 h 00 min)

メーカー公式サイト CHECK

参考動画 *BGMが大きいのでご注意ください!

VOLT 1700

高性能タイプ(峠越えにも使用可能)

最後は同じく CATEYE の高性能 2LED モデル、VOLT1700 をご紹介します。

(c)CATEYE Co. Ltd.

こちらのモデルの特筆すべきところは、なんといってもその稼働時間です。
大容量バッテリを搭載しているので、500 ルーメンでも 5 時間の使用が可能。

さらに、最高 1700 ルーメンの性能は、夜間の峠越えでも実力を発揮してくれます。
しかしその分、お値段はなかなかのものですので、お財布に余裕のある方向けの選択になるでしょう。

1700 ルーメン( 2 h 00 min)
500 ルーメン( 5 h 00 min)
200 ルーメン( 15 h 00 min)

メーカー公式サイト CHECK

参考動画は1600ルーメンのモデルですが、明るさが十分に体感できるかと思います。

*BGMが流れます。音量にご注意ください。

最後に

今回は、夜間のライドに必須のヘッドライトについてご案内してきました。
街乗りだけだし、もっと買いやすい値段でいいかな、と思ったあなた、ちょっと待ってください。

400 ルーメンクラスのライトの公表値を見てください。
稼働時間はどうですか?短くありませんか?
例えば、LEZYNEの 400 ルーメンクラスでは稼働時間は 1 時間です。

大抵の場合、バッテリ稼働時間は明るさの最大値の半分位を実用域に設定しているので、日常で400 ルーメンを使うのならば、上のクラスを選ぶほうが当然安心して使えます。
さらに、バッテリの性能が弱ってくれば、当然 1 時間は持ちません。
私も電池切れを体験しましたが、真っ暗な中で自転車に乗るのは、本当に怖いです。

そこまで考えると、街乗りに使うだけでも、やはり 800 ルーメンクラスが安心できる最適な選択だと、私は考えます。
それでは、あなたの自転車ライフに合ったベストアイテムが見つかりますようにお祈りして記事を終わります!

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