[検証]あなたのカロリー表示 STRAVA と Polar Flow どっちが正しいの?

はじめに

自転車ダイエット、はかどってますか?
前回は心拍数を測定して分析できる WEBサービス やサイコンを紹介しました。
今回は実際に測定した結果からSTRAVAとPolarFlowの特徴を紹介します。
あなたに最適な WEBサービスを選択しましょう!

改めて STRAVAと PolarFlowのご紹介から。

STRAVA (無料 ただし、運動強度の分析は有料の PREMIUM 会員限定)

自転車・ランナーのためのソーシャルメディア。
トレーニングごとの記録・分析を行ってくれる。
区間でのご近所コースのタイムアタックなどもあり、競技を目的として取り組んでいる人に最適。

Polar flow(無料)

Polar 製品購入者向けの WEB サービス。
トレーニングごとの記録・分析を行ってくれる。
健康器具メーカーだけに、疲労回復の目安やトレーニングの効果などを分析してくれてとても面白い。
ダイエットやトレーニングを目的として取り組んでいる人に最適。

まずは測定

使用機材

まずは今回の使用機材から紹介していきます。

サイクルコンピュータ

Polar M450
Polar の現行より一つ前のモデルです。
日本のGPS衛星”みちびき”対応で、位置ズレもほとんどありません。
しかも、衛星をつかむまでの初回起動が大幅に短くなっています。
そして、GPSサイコンなのに、この手の出せる価格!
さらに、健康機器メーカー独自の WEBサービスも利用できる。
もう、至れり尽くせりのサイコンです。
どのサイトでもあまり紹介されていないのですが、運動・ダイエットを目的としているなら最高の選択だと思います。
現行モデルの公式サイトはこちら CHECK

心拍計

Polar H7心拍センサー
胸部取付けタイプのセンサーです。
地肌の上に専用バンドを巻きつけ、そこにセットします。
付けて走り始めれば、特に違和感も感じなくなります。
現行モデルの公式サイトはこちら CHECK

スピード・ケイデンスセンサー

Topeak Panobike
Polar M450は、GPSサイコンなので単独でも速度、位置計測ができます。
じゃあ追加センサなんて必要ありませんよね。なぜ、追加センサーを使うの?
1つ目の答え、まずは傾斜が計測できるからです。
スピードセンサーは、その測定方法の関係で同時に傾斜も測定できるのです。
そして2つ目、それはケイデンスです。
ケイデンスとは1分間のペダルの回転数の事です。
もちろん、そんなもの測定しなくても当然楽しく走れます、が、自分の状態が数値化され事には多くのメリットがあります。
毎日同じ道を走っていても、体力が付いてくれば、より重いギア、速いスピードで走ることができます。
それを数値として比較するためにも、測定と記録はとっても重要なことです。
というか、そんな事関係なく、色々な数字が出て記録されているのは、理屈なしに楽しいです。
トレーニング後に記録された数値を見ながら一杯やれます。(飲みすぎは太る原因の一つです!)
また、自転車関連本にも度々ケイデンス云々としつこく出てきますので、センサの導入をおすすめします。
メーカー公式サイトはこちら CHECK

測定結果について

今回は測定にあたり、75km程走行してきました。
測定した数値は PolarFlowから STRAVAに連携させています。
計測したセンサの数値がそのまま連携され、STRAVAで独自に再計算されていました。

余談ですが、私の今までの最長距離は50kmです。記録更新です。
しかし、無茶はよくありません。帰り道はガタガタで体が動かず、休憩を繰り返しました。
そんな関係で、公表する数字は大変レベルの低いものになっていますが、ご了承ください。
経験者は語ります!あなたも無理なライドはお控えくださいね!

*色々書いていますが数字が続きますので、結論だけ見たい方は最後のまとめにどうぞ!

PolarFlow

さて、まずは PolarFlowです。

抜粋すると下の通りです
消費カロリー 2476Kcal
平均心拍数 142 bpm
(最大 177 最小 91)
平均速度 21.4 km/h
(最大 40.0)
平均ケイデンス 77 rpm
(最大 101)
消費カロリーにおける脂肪燃焼の割合 37 %

消費カロリーは2476Kcal!
良く燃えましたね。
METs法で逆算すると・・・8.75METsの運動強度で運動したことになります。
では、METs表に照らし合わせて見ましょう。

フィンランドの会社が厚生労働省の METs表を参考にしているとは思えませんが、ちょうど同じようなものがありました。
「8.5METs 自転車に乗る:19.3km/h、サドルに座る、ブレーキに手をかける、またはドロップハンドルに手をかける、ペダル毎分80回転」

PolarFlowは、どうやらライドについて正確な消費カロリーが出ていそうな感じですね!

STRAVA

続いて STRAVAを見てみましょう。

抜粋すると下の通りです
(特徴的な部分のみ抜粋します)
消費カロリー 1171Kcal
エナジーアウトプット 1050KJ
推定平均パワー 84w

あれ?先ほどの半分以下のカロリーしか消費していません。
これは一体どういうことなんでしょうか?

唐突ですが、スポーツサイクルの測定機材にパワーメーターというものがあります。
何を測定するかというと、あなたが実際にペダルを踏んだことにより与えられた力です。
パワーメーターがあれば、風や坂など外の環境に関係なく、どの位の出力をあなたが出しているかを測定することができます。
そして、話は STRAVAに戻ります。
STRAVAは、自転車の重量などを入力すると、なんと推定出力を計算してくれるんです。
上に書き出したエナジーアウトプット・推定平均パワーというのが、それに当たります。
STRAVAではあなたの体がペダル踏むために生み出すエネルギーからカロリーを計算するというわけですね。

では、再び METs表を見てみましょう。
ちょうどいいものがありませんので、2つ書き出します。
エルゴメータ30-50w 3.5METs
エルゴメータ90-100w 6.8METs
*エルゴメーターというのは出力測定できるエアロバイクだと思ってください。
これの間を取って計算すると 1457Kcal(990Kcal,1924Kcal)です。少しずれてますね。

では、ここから人間の生命維持に使う基礎代謝を抜いて、純粋にペダルを回すのに使ったカロリーだけにしてみましょう。
それぞれから 1METsずつ引いて平均すると 1202Kcalになります。
大体近い数字になりましたね。
このことから STRAVAでは純粋にペダルを回すためのエネルギーを消費カロリーとして表示しているものと思われます。

まとめ

今回は数字ばかりであなたも疲れてしまいましたね。
では、もう二度とこんな面倒くさいことを計算しなくていいようにまとめましょう。

PolarFlow

PolarFlow は公式情報でも安静時心拍と運動時を比較して運動強度を割り出しているとアナウンスしています。
実際の体の状態、運動強度から計算しているので、運動中に消費したカロリーをほぼ正確に算出していると思われます。
しかし、同じ道でも風などの外的要因から消費カロリーは変化し、自分の出力できるエネルギーの測定には不向きです。
ダイエットには向いていますが、レースのための脚力の測定にはパワーメーターの追加が必要になります。

STRAVA

STRAVA は 機材の重さと速度から出力を計算し、純粋にライドによって消費したカロリーを表示していると思われます。
このため、実際の消費カロリーを求めるには、基礎代謝に使うカロリー(75Kcal/h)を加算する必要があります。
しかし恐らく、これでも実際の消費カロリーより少ない数字が出ると思われます。
なぜなら、ペダルを漕ぐエネルギー以外は計算されていないと思われるためで、体を支える力や、体重移動に使う力は消費カロリーに反映されていないと思われるからです。
STRAVAは、レースなどを目指して、速さを求めるためのものではないでしょうか。

結論

最後まで読んでいただいたあなた。
ありがとうございます、そして、おつかれさまでした。
今日の結論を最後に書いて終わりにしたいと思います。

ダイエットには PolarFlowを使え!
レーサーは STRAVAを使え!

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